大阪市里親会とは?

会長挨拶

 大阪市里親会は昭和32年8月30日に結成され65年目を迎えました。65年の間には、社会も大きく変わり、養育の現場もその変化は著しいものでありました。先輩の里親さん方はその中、精一杯の愛情を注ぎ里子を慈しみ育て、ただ子どもたちの成長と立派な社会人として生きる姿を楽しみに、養育にご尽力されたと思います。この先輩方の心を養育に携わる我々の心としたいものであります。

 大阪市では「大阪市社会的養育推進計画」(令和2年4月1日)が施行され、国が示している里親委託率の向上に向けた取組である「3歳未満については概ね 5年以内に、それ以外の就学前の子どもについては概ね7年以内に里親委託率 75%以上を実現し、学童期以降は概ね 10 年以内を目途に里親委託率 50%以上」に向けて計画が進められています。そして、新たに大阪市北部こども相談センターが開設され、フォスタリング機関も3ヶ所新設されました。ますます里親養育が加速されることになりました。

 そこで、われわれ里親は、近年虐待などの理由で実親と暮らせない子どもたちが増えその年齢も高く今後ますます難しくなるであろう子どもたちの養育の上に質の向上を目指し、研修を重ね養育技術を身につけていかなければならないと考えています。

 「子どもの健やかな成長には、家庭生活を経験することがとても大切である」と言われています。そこで、要養育児童がより多く家庭環境で育てられるよう、里親を増やす活動を各地域で展開し、年に1度シンポジウムを開催し、里親制度の理解と実際に里親になって頂けるよう積極的に活動を進めていきたいと考えています。そして今後家庭養護を促進するには、行政、里親、施設、フォスタリング機関などが連携・協働しチーム養育が必要であると思います。

 さらに、里親が孤立しないよう里親サロン、親睦行事を通して顔の見える関係を作り、交流を通して情報の共有、里親同士でないと分かり合えない相談ができるよう会活動を進めたいと考えております。

 我々里親は、いろいろな事情から愛情を受けることが困難であった子どもたちに、「安全・安心・温かい家庭」を提供し、愛情を注ぐことによって心を癒し、日常生活を送る中で社会性を身につけるよう根気よく世話をし、子どもたちが「生まれてきてよかった」と生きる力を得て、未来に希望と自信を持って自立し、素晴らしい人生を歩んでいってくれるようその役割を果たしたいと思います。

 何卒、皆様方には大阪市里親会の活動にご理解の上、ご協力、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

大阪市里親会

住所
〒540-0003
大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5 大阪市中央こども相談センター内
電話
080-3829-3411
FAX
06-6944-2060
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